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中世
1000–1500Middle Ages1500 年ごろまでの西洋。王と王妃の冠は、輪の上に百合や葉や十字を立てただけの開いた冠で、アーチもビロードの帽子も無い。王妃や貴婦人はヴェールで髪を覆い、その上から冠や細い輪・花冠を載せた。宝石はダイヤの結晶をそのまま磨いたポイントカットと、丸く磨いたカボションが中心で、細かい面はまだ無い。爵位の宝冠は公爵・侯爵で 15 世紀に始まる。このサイトでは冠と宝器のプリセットを置き、宝飾は資料ページを中心にする。
開いた冠 / 公爵の宝冠 / 侯爵の宝冠 / 王笏 / 頸飾
ルネサンス
1500–1600Renaissance1500〜1600 年。輪の上にアーチを渡して頂に宝珠と十字を載せる、閉じた冠が主権者の冠として広まり始める。石はテーブルカット(上を平らに磨いた四角)が主役で、上から見ると暗い面に見える。女性の額には細い鎖や紐で石を 1 つ下げるフェロニエール、髪には網と真珠。爵位の宝冠では伯爵の型が 16 世紀に加わる。北欧の型の冠(半アーチ 8)は 1560 年ごろからの年で数える。
開いた冠 / 閉じた冠(アーチの冠) / 北欧の型の王冠 / 公爵の宝冠 / 侯爵の宝冠 / 伯爵の宝冠 / フェロニエール / 王笏 / 宝珠 / 頸飾 / 真珠の連
バロック
1600–1720Baroque1600〜1720 年。英国では 1661 年に王政が戻り、窪んだアーチ 2 本の型の冠と、宝珠・王笏が作り直された。同じ 1661 年に男爵の宝冠が許され、公爵〜男爵の 5 段の宝冠がそろう。神聖ローマ皇帝のミトラ形の冠(1602 年)、デンマークのアーチ 8 本の冠(1671 年)もこの時代。宝石はローズカット(底が平らなドーム)が広まり、ブリリアントの最初の型マザランが現れる。胸にはリボン結びのセヴィニェ、男性の帽子にはエグレット(羽根飾り)。
閉じた冠(アーチの冠) / 英国の型の王冠 / フランス王の型の王冠 / ミトラ形の帝冠 / プロイセン・ドイツの型の王冠 / スペインの型の王冠 / 北欧の型の王冠 / 王妃の冠 / 王太子の冠 / 王の子の宝冠 / 王の孫の宝冠 / 公爵の宝冠 / 侯爵の宝冠 / 伯爵の宝冠 / 子爵の宝冠 / 男爵の宝冠 / 大陸の侯(フュルスト)の帽子冠 / 大陸の伯爵冠 / 大陸の男爵冠 / エグレット(羽根飾り) / 王笏 / 宝珠 / 星章 / 記章 / 大綬 / 頸飾 / 真珠の連 / 十字架の首飾り / ジランドール / ストマッカー(デヴァン・ド・コルサージュ) / セヴィニェ(リボンのブローチ)
ジョージアン
1720–1795Georgian1720〜1795 年。ロココから新古典の宮廷の宝飾。ダイヤは銀に留めて裏を金で張る「銀張りの金」に入れ、裏まで閉じた覆輪と箔で光らせる。カットはローズと、角の丸い四角のオールドマイン(1730 年ごろから)。胸の三角を覆う宝石の板(ストマッカー)、三つの雫が扇に下がる耳飾り(ジランドール)、花籠の指輪(ジャルディネット)、ばねで震える花の枝(アン・トランブラン)が並ぶ。安い代わりの鉛硝子(ペースト)は上流も旅や夜道に着けた。冠ではフランス王の 1722 年の冠と、ロシアの 1762 年の大帝冠がこの時代。
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摂政期・帝政
1795–1830Regency and Empire1795〜1830 年。フランスの帝政と英国の摂政期。古代への憧れから、額の高い位置に古典のダイアデム(山形・月桂の花輪・カメオを並べた帯)を載せ、短い巻き毛の後ろの髷に櫛を挿す。ナポレオンは 1804 年に自ら戴冠し、鷲とパルメットとカメオを並べた帝冠の型を作らせた。金は細い線を巻いたカンティーユで軽く細工し、色石(トパーズ・アメシスト・クリソベリル)を大きく使う。飾り板を何本もの弛んだ鎖でつなぐエスクラヴァージュもこの時代。
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ヴィクトリア前期
1830–1860Early Victorian1830〜1860 年。英国ではウィリアム 4 世の治世とヴィクトリア女王の即位(1837 年)からの前半にあたる。自然主義の花の枝(花の頭がばねで震えるアン・トランブラン)と、永遠を表す蛇が好まれ、金は薄い板を打ち出して膨らませる。耳の上の巻き毛と組む花枝・花輪・フェロニエール、頭の上に載る小冠。長い耳飾り、帯と尾錠の形の腕輪(ストラップ)、石の頭文字で言葉を綴るリガードの指輪もこの時代。1834 年にはロシアの宮廷で女性のココシュニクとヴェールが定められた。
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ヴィクトリア中期
1860–1885Mid-Victorian1860〜1885 年。1861 年のアルバート公の死で、宮廷と社会に喪の宝飾が広まった。艶を消した黒玉(ジェット)・黒いエナメル・オニキス・髪の細工が中心で、喪が浅くなると真珠・紫水晶・灰色が戻る。一方で古代の発掘に倣う考古学の様式(金の小粒を付ける粒金)が流行し、重く大きいメダル形の宝飾が多い。高く結った髪の上に星のピン・フリンジ・山形のダイアデムを立てる。首にぴったり巻くコリエ・ド・シアン(チョーカー)はフランスで 1865 年ごろから。
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ヴィクトリア後期
1885–1900Late Victorian1885〜1900 年。宝飾は小さく軽くなり、数多く着ける。星と三日月、蜂や蜻蛉の虫、馬蹄、小さな動物を、小さなダイヤと半割りの真珠で埋めたブローチを、襟元の細いバーブローチと合わせる。髪は高く結い、前に背の高いティアラ(フリンジ・山形)を立てる。ロシアのココシュニク形が西欧の王妃・貴婦人に広まり、1886 年には爪 6 本で一粒を持ち上げる婚約指輪の型が出たと言われる(推定)。1895 年ごろからアール・ヌーヴォーの角・オパール・プリカジュール(透けるエナメル)の髪飾りが始まる。日本では 1886 年に宮中の女性の洋装の礼服が定められ、1888 年に婦人の宝冠章ができた。
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ベル・エポック
1900–1914Belle Époque1900〜1914 年。ティアラの最盛期。1903 年に酸素とアセチレンの炎でプラチナを溶かせるようになり、ダイヤと真珠をプラチナの細い枠に留めた白一色の宝飾が広まった。18 世紀の花綱・リボン・蝶結び・月桂を、レースのような透かしとミル打ち(縁の細かい粒の列)で軽く組むガーランド様式が上流の宝飾店の型になる。高く膨らませた髷の前にティアラを立て、首にはコリエ・ド・シアン(チョーカー)、胸にはデヴァン・ド・コルサージュ(大型のストマッカー)、細い鎖のラヴァリエールやネグリジェ、腰までのソートワールを重ねる。
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アール・デコ
1914–1939Art Deco1914〜1939 年。第一次大戦のあと、短い髪(ボブ)に合わせてティアラは額に低く水平に巻く平たいバンドーになり、1930 年代には頭の後ろへ傾けるヘイローになる。宝飾は左右対称の直線と幾何学で、ダイヤとオニキスの白と黒、細長いバゲットと枠に合わせて切るカリブレで縁を取る。胸の低いまっすぐなドレスに、腰まで届くソートワールと肩まで下がる長い耳飾り、細い腕輪の重ね付け。1927 年ごろから襟の両端に挟むドレスクリップ、1933 年に表に金属の見えないミステリー・セッティング。1919 年にトルコフスキーがラウンドブリリアントの比を示したが、1939 年までの宝飾ではまだ少ない(推定)。
閉じた冠(アーチの冠) / 英国の型の王冠 / ミトラ形の帝冠 / ロシア帝冠の型 / プロイセン・ドイツの型の王冠 / スペインの型の王冠 / 王妃の冠 / 小冠 / 王太子の冠 / 王の子の宝冠 / 王の孫の宝冠 / 公爵の宝冠 / 侯爵の宝冠 / 伯爵の宝冠 / 子爵の宝冠 / 男爵の宝冠 / 大陸の侯(フュルスト)の帽子冠 / 大陸の伯爵冠 / 大陸の男爵冠 / フリンジ(光線)のティアラ / ココシュニク形のティアラ / 真珠の垂れ飾りのティアラ / メアンダー(雷文)のティアラ / バンドー / ヘイロー / エグレット(羽根飾り) / 櫛(ティアラ櫛) / 拝謁の羽根とヴェール / 花嫁の花冠 / 王笏 / 宝珠 / 戴冠の指輪 / 星章 / 記章 / 大綬 / 首の勲章(中綬) / 胸の勲章(小綬) / 婦人の蝶結びの綬 / 頸飾 / ミニチュアと略綬 / 従軍記章 / 等級と着け方 / リヴィエール / ビブ(胸当て形) / 真珠の連 / ソートワール / ラヴァリエール / 十字架の首飾り / ロケット / ロングドロップ / 一粒の耳飾り / バーブローチ / カメオのブローチ / ドレスクリップ(ダブルクリップ) / ジャボピン / クラスター(マーガレット) / トワ・エ・モワ / ハーフフープ / 一粒の立て爪 / バングル / ライン(連の腕輪) / カフ(幅広の腕輪)